【岐阜の出張ホストクラブ・恋の体験談】

思いもかけないタイミングで、思いもかけない体験をするものです。
私は仕事柄、1年に一度約一週間出張に行くことがあります。どこの都道府県に行くかはギリギリまでわからず、全国津々浦々密かな楽しみでもありました。

結婚しているからといって出張が免れるわけでもありません。むしろ一週間家事から解放されると喜んでいる同僚も多いです。

思いがけない体験ができたのは岐阜県に出張に行った時でした。
仕事中に来店したお客さんに名刺をいただいたのです。(具体的な仕事の内容はここでは控えさせていただきます)

自分と同じか少し年下に見える男性で、雰囲気で夜の仕事をしているような印象を受けました。案の定、名刺は岐阜県内にあるとあるバーの名刺でした。「ここで雇われ店長やってるから。出張でしょ?よかったらお待ちしてます。」

岐阜に関する土地勘が全くなかったので、私は迷わず仕事が終わるとそのバーに向かいました。
「本当に来てくれたんだ!」店で待っていてくれた彼は、そう言って喜んでくれました。「お腹空いてるでしょ」とメニューにはないパスタを作ってご馳走してくれました。

あと何日間いるかと聞かれたので、3日後に帰ることを伝えました。
「じゃあ帰る日の前の夜に、僕に時間をくれない?」と言って、もう一枚名刺を渡してきたのです。

それは出張ホストの名刺でした。おそらく所属しているホストクラブで作っている名刺ではなく、彼個人で作ったものだと思われます。

聞き馴染みのない言葉に思わずたくさん質問をしてしまいました。
「出張ホストって ?」「ホテルに来てくれるの?」「体の関係もあり?」矢継ぎ早に興味津々の私に、「まあ、なんでもあり」とだけ彼は笑って答えていました。

「色々案内させてよ、岐阜を。せっかくなんだから。」
名刺には料金は書かれていなかったですが、これも何かの縁かと思い、私は二日後に会う約束をしました。

主人に申し訳ない気持ちは少しありましたが、一線さえ超えなければ、ただその土地の人との一期一会の出会いだと思い、深く考えないようにしました。

2日後ホテルの前まで彼が車で迎えに来てくれました。
「お酒飲まなくていいの?」と聞くと、「今日は観光案内だから」という彼に誠実さを感じました。

鵜飼で有名な 長良川に連れて行ってもらったり、 岐阜市内の夜景スポット金華山展望台で 景色を楽しんだりしました。
その気はなかったのに、気がついたら手をつないでいて、すっかり彼のペースに乗せられていました 。

彼はどちらかというと、聞き上手の方ではなく、自分のそれまでの武勇伝を面白おかしく話すようなタイプのホストでした。
聞くところによるとメインの仕事はバーの雇われ店長で、その傍ら指名が入れば店を抜けてこのような出張ホストの副業をしているとのこと。
範囲は岐阜市内にとどまらず、東海地方であれば どこでも出張に行くようです。

「体壊さないの?」と聞いたら、「すべてが良い縁になると思っているから」とのこと。

そんなもんなのかな?と思いながらも 、こうやってあっさり手中にはまってしまっている自分がいるので 、彼から湧き出てくるプラスのパワーは人を惹きつけるのだろうなと思いました。

送ってもらったホテルの前で「延長もあるよ」と言われましたが、笑顔で断りました。
金華山の展望台で雰囲気に負けて、ちょっとだけ主人を裏切ってしまったことだけで十分です。

「僕の方から誘ったし特別価格で」ということで、彼には1万円だけ渡しました。

元々の相場がわからないので、ふっかけられたのか、お得だったのかはわかりません。ただひと晩だけ、現実離れした時間を過ごせたと思えば、相応の価格だったと思っています。

彼からもらった2枚の名刺は、もちろんホテルのゴミ箱に置いてきました。

 

出張ホストクラブ 恋 岐阜

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